こんにちは、Tina Blogへようこそ。
猫と暮らしてみたいけれど、「ペットショップで買う以外の方法はあるの?」と感じたことはありませんか?
実は、里親募集という選択肢も、とても素敵な猫との出会いの方法なんです。
今回は獣医師の視点から、里親として猫を迎える方法とその心構えについてやさしく解説します。
そもそも「里親募集」ってどういうこと?
里親募集とは、家庭の事情や保護活動を通じて一時的に保護されている猫たちに、
新しい飼い主(里親)を見つける活動のことです。
多くの場合、
- 個人の保護主さん
- 保護団体(NPO法人など)
- 行政(保健所・動物愛護センター)
が中心となり、猫の命をつなぐために活動しています。
📌 環境省の「動物愛護管理行政事務提要」によると、譲渡活動の推進は国としても重要な取り組みとされています。
里親募集の主な探し方
✅ 保護団体のウェブサイト
「ネコジルシ」「ペットのおうち」「OMUSUBI」など、信頼性の高い譲渡サイトがあります。
プロフィールや健康状態、性格などの詳細が掲載されていて安心です。
✅ 譲渡会イベント
週末に開催されることが多く、実際に猫と会って相性を確認できる場です。
猫の性格や扱い方について直接話を聞けるのも魅力。
✅ SNS・地域掲示板
個人の保護主さんがSNSで里親を募集しているケースもあります。
気になる猫がいたら、掲載者とやりとりして見学・面談へと進みます。
里親になるまでの流れ
里親募集から猫を迎えるには、ペットショップでの購入よりも手順が丁寧で多いのが特徴です。
🔹1. 応募・面談
飼育環境や家族構成についての確認があります。
里親希望の理由や生活環境をしっかり伝えることが大切です。
🔹2. トライアル期間(お試し同居)
1〜2週間ほど、実際に猫と一緒に暮らしてみる期間があります。
相性がよければ正式譲渡へ。
→【参考】東京都動物愛護相談センター「譲渡までの流れ」
🔹3. 譲渡契約&正式なお迎え
譲渡誓約書への署名、医療費の一部負担などを行い、正式に家族として迎え入れます。
迎える前に知っておきたい“心構え”
✅ 飼育環境を整える責任
ケージ、トイレ、ごはん、爪とぎなど、安心して過ごせる環境づくりが必要です。
とくに保護猫は、人馴れに時間がかかることもあるため、焦らず見守りましょう。
✅ 「かわいそう」だけで選ばない
大切なのは、猫と自分が幸せになれるかどうか。
「一緒に幸せになりたいから迎える」という気持ちが大切です。
✅ 医療費や予防の理解も大切
譲渡猫でも、ワクチン、ノミダニ予防、去勢避妊手術などのケアは必要です。
健康状態によっては、病院通いが必要なケースもあります。
→【参考】WSAVA予防医療ガイドライン(2023)
ペットショップと里親募集の違いは?
項目 | ペットショップ | 里親募集 |
---|---|---|
出会い方 | 店頭で出会える | 応募・面談を経て出会う |
費用 | 平均15万〜30万円 | 医療費・寄付(1万〜3万円程度) |
健康状態の把握 | 曖昧なことも | 検査記録・医療歴が明確 |
サポート | 購入後のフォローは少なめ | 保護主や団体からアドバイスあり |
どちらが良い・悪いではなく、「自分に合った迎え方かどうか」が大切です。
まとめ|“迎える”というより“出会う”感覚で
里親募集での猫との出会いは、少し時間はかかるかもしれません。
でも、その分だけ「この子と一緒に生きていきたい」と思える、特別なご縁が生まれることも多いです。
ティナはブリーダー出身ですが、保護猫を診察するたびに「次に猫を迎えるなら里親募集も素敵だな」と思うようになりました。
大切なのは、“命を預かる責任”をもって向き合えるかどうか。
新しい猫との出会いを探している方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです◎
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。譲渡条件や健康状態は保護主によって異なるため、個別に確認しながら進めてくださいね。
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