こんにちは、Tina Blogへようこそ。
猫をこれから迎える方や、すでに一緒に暮らしている方の中には、
「オス猫とメス猫って性格に違いがあるの?」と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、獣医師の視点から、オス猫とメス猫の性格や行動傾向の違いについて、やさしく解説していきます◎
猫を迎える際の参考にもなればうれしいです。
まず前提:「性格」は個体差がとても大きい
猫の性格には、遺伝・育った環境・人との関係性など多くの要因が関わっています。
そのため、「オスだから甘えん坊」「メスは気が強い」と一概には言えないのが本当のところ。
ただし、統計的な傾向として見られる違いはあります。
今回はその“傾向”をもとにご紹介していきますね。
📌【参考文献】Hart BL & Hart LA. The Cat Behavior Answer Book, 2007
📌【参考文献】Turner DC et al., The Domestic Cat: The Biology of Its Behaviour, 2014
🐱 オス猫の性格傾向
✅ 甘えん坊で社交的な子が多い
去勢済みのオス猫は、
- 人に対してべったり甘える
- 初対面の人や猫にも比較的フレンドリー
- 飼い主のあとをついて歩く「ストーカー猫」になりやすい
など、人懐っこい傾向があるといわれています。
ティナの兄弟猫(オス)も、誰にでもゴロンとお腹を見せてくれるタイプでした◎
✅ 去勢前は「発情期の行動」に注意
未去勢の場合、
- 発情中のメスを探して鳴く
- スプレー行動(マーキング)をする
- 外に出たがる、脱走しようとする
などの行動が見られることがあります。
そのため、去勢手術のタイミングはとても重要です。
🐈 メス猫の性格傾向
✅ しっかり者でマイペースな子が多い
避妊済みのメス猫は、
- 慣れるまでに時間がかかることもある
- 自分のペースを大事にする
- 触られることに慎重なタイプもいる
という傾向があり、信頼関係をゆっくり築くタイプの子が多い印象です。
一度心を開いてくれると、すごく甘えん坊になる子もたくさんいます。
✅ 発情期の鳴き声が大きくなることも
避妊していない場合、
- 夜中に大きな声で鳴く
- 床に体をこすりつける
- オスを呼ぶような仕草をする
といった発情期特有の行動が見られるため、
避妊手術の検討は早めが安心です。
行動傾向の違いを表でまとめると…
特徴 | オス猫(去勢済) | メス猫(避妊済) |
---|---|---|
甘え度 | 高め(ベタベタ) | 控えめ(ツンデレ傾向) |
社交性 | フレンドリーで陽気 | 警戒心強めで慎重 |
初対面への対応 | なれやすい | 時間がかかることもある |
単独行動 | 寂しがり屋な面も | 一人時間を大切にする傾向 |
発情期の影響 | スプレー・脱走傾向あり(未去勢) | 大きな声・落ち着かない(未避妊) |
性別よりも「その子自身」との相性が大事
確かに性別による傾向はありますが、
猫の性格は個体差がとても大きいため、
- 遺伝(親の性格)
- 幼少期の社会化の有無
- 人との関わり方
などが、最終的な性格に強く影響します。
猫との暮らしでは、「オスかメスか」よりも、
その子のペースや個性に寄り添えるかがいちばん大切です◎
まとめ|性格の違いも“個性”として楽しもう
猫の性格にはオス・メスの傾向があるものの、
実際には「この子だけの性格」が大きな魅力です。
ティナ(メス)は普段は控えめでマイペースですが、
ごはんの時間になると猛烈に甘えてきます(笑)
性別にとらわれすぎず、
一緒に過ごす中で少しずつ信頼を築いていくことが、猫との暮らしの醍醐味なのかもしれません。
※本記事は獣医行動学に基づいた一般的な傾向を紹介しています。すべての猫に当てはまるわけではないため、気になる場合は獣医師や保護団体の担当者にご相談ください。
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