スコティッシュフォールドってどんな猫?性格・特徴・お迎え前に知っておきたいこと【獣医監修】

こんにちは、Tina Blogへようこそ。
まんまるの顔と、たれた小さなお耳。
その愛らしい見た目で人気の猫種、スコティッシュフォールド

この記事では、獣医師の視点から
スコティッシュフォールドの性格や体の特徴、迎える前に知っておきたい健康面のことをやさしくまとめました。

「いつか一緒に暮らしたい」と思っている方にも、参考になればうれしいです◎


目次

スコティッシュフォールドの基本情報

特徴項目内容
原産国スコットランド
被毛の長さ短毛/長毛の両タイプあり
体重の目安約3~5kg(中型猫)
寿命の目安約11〜15年
特徴折れた耳、丸い顔と大きな目

性格の特徴|穏やかで人懐っこい「癒し系」

スコティッシュフォールドは、とても穏やかで優しい性格の子が多いことで知られています。

✅ おっとりした性格

他の猫種と比べても比較的マイペースで、のんびり屋さん。
激しく走り回ったり高いところに登ったりするより、ふかふかの場所でゆったり過ごすのが好きなタイプです。

✅ 人にも猫にもなじみやすい

飼い主さんに対して甘え上手で、人懐っこい性格。
他の猫や犬とも比較的うまくやっていける社交性を持っています。

📌【参考】Turner DC, Bateson P. (2014). The Domestic Cat: The Biology of Its Behaviour


外見の特徴|一番のチャームポイントは「折れ耳」

✅ 折れ耳は「軟骨の突然変異」によるもの

スコティッシュフォールドといえば折れた耳が特徴的ですが、
これは「耳介軟骨の発育異常(軟骨形成不全)」による自然な突然変異です。

ただし、すべてのスコティッシュが耳が折れているわけではなく、
「立ち耳のスコティッシュフォールド」も存在します

✅ 丸い顔・大きな瞳も魅力

顔がまんまるで鼻が短く、くりくりとした目元が「ぬいぐるみのよう」と表現されることも。


お迎え前に知っておきたい健康面の注意点

スコティッシュフォールドを迎える前に、
「健康上のリスク」について理解しておくことがとても大切です。


🦴 遺伝性の関節疾患(骨軟骨異形成症)

スコティッシュフォールドに多く見られるのが、骨軟骨異形成症(Osteochondrodysplasia)という遺伝性疾患です。

この病気の特徴:

  • 四肢や尾の関節に異常が起こる
  • 歩き方がぎこちなくなる
  • 痛みを伴うこともある
  • 折れ耳の猫すべてにリスクがあるわけではないが、高頻度で見られる

📌【参考】Scottish Fold Health Concerns – Journal of Veterinary Internal Medicine, 2001
→「折れ耳をもつ個体は、軟骨異常の遺伝的リスクが高い」と報告されています。

✅ 対策として

  • 購入・譲渡元の信頼性を確認する(適切な繁殖管理がなされているか)
  • 定期的な健康診断とレントゲンチェック
  • 跳ねたりジャンプしたりしにくい環境配慮(段差の少ない生活空間)

お世話で意識したいこと

✅ 肥満になりやすいので体重管理を

運動量が少なめな猫種のため、食事管理と適度な遊びが大切です。
キャットタワーやおもちゃで日々の運動を取り入れましょう。

✅ 耳のケアはこまめに

折れ耳の構造上、耳の中が蒸れやすく、汚れやすい傾向があります。
定期的な耳掃除で外耳炎を予防しましょう(※綿棒はNG!獣医師の指導のもと優しく)


まとめ|やさしくて癒し系。でも「健康」への理解が必要な猫

スコティッシュフォールドは、その見た目の可愛さもさることながら、
性格もとてもやさしく、初心者の方にもおすすめしやすい猫種です。

ですが同時に、特有の遺伝病や体の構造についての理解が不可欠でもあります。

ティナの友達にスコティッシュの子がいますが、
日々の様子を丁寧に見守ってあげて、定期的な検診で元気に暮らしています◎

「かわいい」だけではなく、「健康を守る」視点も持ちながら、 スコティッシュフォールドとの暮らしを楽しんでいきたいですね。


※本記事は一般的な情報に基づいて作成しています。個体の状態によって適切な対応が異なる場合がありますので、獣医師と相談しながら進めてください。

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