こんにちは、Tina Blogへようこそ。
今日は「猫の脱水」についてのお話です。
私たち人間と同じように、猫にとっても水分補給はとても大切。
でも、猫ってあんまりお水を飲んでくれないこと、ありますよね。
うちのティナも、気づくと一日ほとんど飲んでない日があって、心配になることもあります。
今回は、脱水症状のサインや、猫にお水を飲ませるコツを獣医の視点からやさしく解説します。
猫が脱水になるとどうなるの?
猫の身体は60〜70%が水分でできています。
このバランスが崩れると、体調に様々な影響が出てきます。
特に気をつけたいのは、
- 嘔吐や下痢をしているとき
- 暑い季節(エアコンの乾燥含む)
- 腎臓疾患がある子
- 高齢猫
など。脱水は命に関わることもあるので、日頃からの観察が大切です。
猫の脱水症状の見分け方(家庭でチェックできること)
いくつかの簡単なセルフチェック方法があります。
① 皮膚のつまみ戻りテスト(皮膚ツルゴール)
肩甲骨の間あたりの皮膚を軽くつまんで、すぐに元に戻ればOK。
ゆっくり戻る、シワが残る場合は脱水のサインかもしれません。
② 歯茎を触る
健康なときはピンク色でしっとりしています。
脱水状態だと、歯茎が乾いていたり、白っぽくなっていたりすることがあります。
③ 元気・食欲・排尿回数の変化
元気がない、食欲が落ちた、尿量が少ない…と感じたら、脱水が進行している可能性があります。
猫が水をあまり飲まない理由は?
もともと猫は砂漠出身の動物。
「少ない水でも生きていける体」ですが、それが裏目に出てしまうことも。
- 流れる水の方が好き(器より給水器)
- 器が気に入らない(素材・置き場所など)
- ウェットフード中心で水分補給が足りていると思っている
- 年齢や体調で飲む量が減っている
いろんな理由が考えられます。
お水を飲んでもらうための工夫5選
① 複数の場所に水を置く
猫は「気が向いたときに飲む」ので、部屋のあちこちに水皿を置くのがおすすめです。
② 素材や器の形を変えてみる
ティナはガラスのボウルを好みます。陶器やステンレスなど、好みの器を見つけてあげましょう。
③ 自動給水器を使う
流れる水を好む子には特におすすめ。音が静かなものが◎。
④ ウェットフードやスープを取り入れる
水分を食事から補えるように、ちゅ〜るや水分多めのフードを時々あげるのも有効です。
⑤ お水をこまめに交換
新鮮なお水は猫にとってもおいしい。1日2回以上は交換してあげたいですね。

ごはんやフードについては以下の記事もどうぞ!
どのくらい飲めばいいの?
猫の1日の理想的な水分摂取量は
体重1kgあたり 約50ml と言われています(参考:WSAVA栄養ガイドライン)。
たとえば体重3kgの猫なら、約150mlが目安。
食事の水分含量によっても変わりますが、目安として覚えておくと◎
まとめ|小さな変化に気づいてあげよう
猫は体調の変化を隠すのが上手な動物。
でも、「あれ?今日は水を飲んでないかも?」と気づけるのは、
毎日そばにいるわたしたちだからこそ、です。
ティナと暮らすようになって、
「お水を飲む音が聞こえるだけで、ちょっと安心する」ようになりました。
大切な猫ちゃんの健康を守るためにも、
ぜひ一度、“水分補給”を見直してみてくださいね🐾
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