こんにちは、Tina Blogへようこそ。
猫ちゃんと暮らし始めると、「この時期にどんな行動が増えるんだろう?」
「今の様子は普通なのかな?」と不安になることもありますよね。
今回は、子猫から成猫になるまでの月齢ごとの行動の変化と、適切な付き合い方を、獣医師の視点でやさしく解説します。
これから猫を迎える方にも、すでに一緒に暮らしている方にも役立つ内容になっています◎
🐾 猫の成長ステージは大きく分けて3段階
- 子猫期(0〜6ヶ月)
- 思春期〜若年期(6ヶ月〜1歳)
- 成猫期(1〜2歳)以降
それぞれの時期に見られる行動の傾向と、それに合った接し方をご紹介していきます。
📌【参考文献】Turner DC, Bateson P. The Domestic Cat: The Biology of Its Behaviour, 2014
📌【参考文献】WSAVA Guidelines on the Life Stages of Cats, 2021
🍼 0〜2ヶ月|授乳期・社会化のスタート
行動の特徴
- 母猫のそばで過ごす時間がメイン
- 目が開く・よちよち歩きが始まる
- 人の手に対して好奇心を示す時期
この時期のポイント
- 一般家庭でのお迎えは生後8週以降が理想
- ブリーダーや保護主による社会化トレーニングが大切な時期
✅人との触れ合いが豊富な子猫ほど、成猫になっても人懐っこい性格になりやすい傾向があります。
🐱 2〜3ヶ月|活発に遊び始める「やんちゃ期」
行動の特徴
- 兄弟猫とのじゃれ合いが盛んに
- 噛む・ひっかくなどの遊びがエスカレート
- トイレや食事の自立が始まる
接し方のポイント
- 噛みグセはこの時期にやさしく修正を
- 指や手で遊ばず、おもちゃを使うことが基本
📌【補足】この頃に「人の手=遊び道具」と学習すると、成猫になっても甘噛み癖が残りやすくなります。
🐾 3〜6ヶ月|社会化が進み、性格が形成される
行動の特徴
- 活発さはMAXに
- 飼い主への反応・距離感がはっきりしてくる
- 発情行動の兆候が見られる子も
接し方のポイント
- 「おいで」「やめて」などの簡単な言葉でコミュニケーション練習
- 発情行動が始まる前に、去勢・避妊のタイミングを相談しましょう
📌【参考】猫の性成熟は平均で5〜6ヶ月ごろとされ、オスもメスもホルモンによる行動変化が出やすくなります。
🧠 6ヶ月〜1歳|思春期にあたる変化の時期
行動の特徴
- 急にツンとする・抱っこを嫌がる
- 突然テンションが上がって走り回る
- 環境へのストレス反応が見られることも
接し方のポイント
- 「急にそっけなくなった」と感じても、反抗期のようなものと受け止めて
- おやつ・遊びなどで「安心感」を根気強く与えてあげましょう
✅距離があるように見えても、ちゃんと信頼関係は育っている時期です。
🧘♀️ 1歳〜2歳|心も体も落ち着く「成猫期」
行動の特徴
- 行動に一貫性が出てくる
- 甘え方や好きなことがはっきりわかる
- 環境の変化にやや敏感になる
接し方のポイント
- 定期的な健康診断の習慣化(1年に1回以上)
- ごはんや運動のバランスを見直して、肥満予防も◎
📌この頃から性格が「確定してくる」と言われており、
子猫期に築いた経験がベースになっていることが多いです。
まとめ|「今の時期」を知ることで、もっと仲良くなれる
猫は月齢ごとに行動や感情の表現が変化していきます。
だからこそ、「この子は今、どんな成長の段階にいるのか?」を理解することで、
より適切に、よりやさしく向き合えるようになります。
Tinaも、子猫の頃はおてんばで噛みグセがありましたが、
1歳を過ぎた頃からすっかりお姉さんっぽくなり、今ではふわっと寄り添ってくれるように。
成長の変化を見守るのは、猫との暮らしの醍醐味のひとつ。
ぜひ、その時期その時期の“今だけのかわいさ”を楽しんでくださいね◎
※本記事は一般的な行動学に基づいて構成されています。発育や行動に不安を感じる場合は、かかりつけの獣医師へご相談ください。
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