こんにちは、Tina Blogへようこそ。
猫と暮らしていると、「この子、私のこと本当に好きなのかな?」と不安になること、ありませんか?
猫は犬のようにわかりやすく感情を表す動物ではありませんが、
実はとても深い信頼関係を築く力がある動物なんです。
今回は獣医師の視点から、猫が“この人が一番好き”と感じているときにだけ見せる行動について、やさしくご紹介していきます◎
猫は信頼関係を“態度”で伝える生き物
猫は言葉を使いませんが、
その分しぐさ・表情・体の向きや声を使って、私たちに気持ちを伝えています。
信頼している人にしか見せない特別なしぐさもあり、
それを理解できるようになると、猫との絆がもっと深まります。
📌【参考文献】Vitale Shreve K. et al., Current Biology, 2019
「猫は人間に対しても安全基地行動(信頼)を示すことがある」と示唆
猫が「この人が好き!」と感じているときに見せる7つのサイン
1. ゆっくりとまばたきをする(=猫のキス)
猫が目を細めて「ゆっくりまばたき」をするのは、
安心・信頼している相手へのサインです。
逆に敵と認識している相手には、じっと目を見つめるか、目をそらします。
→まばたきが返ってきたら「好きだよ」の気持ちに応えたことになります◎
2. お腹を見せて寝転ぶ
猫にとってお腹は急所。
そのお腹を見せてリラックスしている姿は、心を許している証拠。
ただし「撫でてOK」ではなく、「警戒していないよ」という意味なので、
急に触ると怒られることも(笑)
3. 頬や体をスリスリこすりつける
猫の頬やしっぽの付け根には「フェロモン腺」があり、
スリスリは自分のにおいをつける=大好きなものとして認識しているという意味があります。
まさに「これは私の大切な人!」という愛情表現ですね。
4. ゴロゴロ音を鳴らしながらそばにいる
ゴロゴロ音にはリラックス・安心感を伝える意味があります。
特に、飼い主のそばで何もしていないのにゴロゴロと喉を鳴らしている場合は、
「一緒にいると落ち着くよ」という信頼の気持ち。
5. 寝ているときに体をくっつけてくる
猫が寝ているときに寄り添ってくるのは、最も無防備な状態で信頼している証です。
ティナもよく足元や枕元に寄り添って寝ていますが、
「ここなら安心」と思ってくれていると感じてとても嬉しくなります◎
6. 鳴き声で呼びかける
猫は基本的に、成猫同士ではあまり鳴かない動物。
「ニャーン」と話しかけてくるのは、人間にだけ使う特別なコミュニケーションです。
- ごはんちょうだい!
- 遊んでほしい!
- 近くにいて!
など、甘えたい気持ちが強い時によく鳴きます。
📌【参考研究】McComb K. et al., Current Biology, 2009
→「猫は飼い主が反応しやすい“赤ちゃん声”に近い鳴き声を使う」と分析
7. 自分から寄ってくる
猫は本当に苦手な人には近づきません。
逆に、自分からそっと近づいてくるなら、そこには信頼と安心があります。
膝に乗ってきたり、すぐそばに座ったりするのは「この人が安心できる場所」と思っている証です。
信頼関係は“急には生まれない”からこそ大切に
猫はとても繊細な動物なので、
信頼関係が築かれるまでには時間がかかります。
- 無理に抱っこしない
- 隠れる場所を用意してあげる
- 静かな声で話しかける
- ごはんや遊びで“安心の経験”を増やす
こうした小さな積み重ねが、信頼のベースになっていきます。
まとめ|猫の「好き」は、しぐさにあらわれる
猫の愛情表現はとても奥ゆかしく、
じっくりと信頼を築いた人にだけ見せる“特別なしぐさ”がたくさんあります。
Tinaも、最初は緊張して私のそばにも来なかったけれど、
毎日声をかけ、ごはんをあげ、遊びながら距離を縮めるうちに、
いまではそっと隣に座ってきたり、目を細めて「キス」をくれたりします。
「この子にとって、自分が一番安心できる存在でいたい」
そんな気持ちで接することが、猫との豊かな関係を育む第一歩です◎
※本記事は一般的な行動学の知見をもとに構成しています。行動には個体差がありますので、気になることがあれば獣医師にご相談ください。
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