【獣医監修】新入り猫と先住ペット、うまくいく?安心できる慣らし方ガイド

こんにちは、Tina Blogへようこそ。
今日は「猫を新しく迎えるときのステップ」についてお話しします。

先住ペットがいるおうちでは、
「うまく仲良くなれるかな?」「ストレスにならないかな?」と心配になることもありますよね。

今回は、獣医の視点から安心できるステップと注意点をまとめました。
これから猫を迎えるあなたのヒントになればうれしいです。


目次

なぜ「慣らし」が大切なの?

猫は環境の変化がとても苦手な動物。
しかも、新しい家+知らない動物(=先住ペット)というダブルの変化は、かなりのストレスになります。

とくに先住猫や犬がいる場合、「縄張り」や「空気感」に敏感なので、
無理に会わせるのはNGです。

📌 猫同士はもちろん、猫と犬でもゆっくりステップを踏むことがとても大切です。


STEP
まずは空間を分けて迎える

新入り猫をお迎えした初日から、いきなり同じ空間に放すのは避けましょう。

🚪 この「隔離期間」で、新入り猫は新しい匂いや音に慣れる時間を持てます。

✔ やること
  • 新入り猫用の個室スペース(ケージでも可)を用意
  • トイレ・ごはん・寝床・お水をしっかり設置
  • 先住ペットの生活空間とは完全に分けるのが理想
STEP
匂い交換からスタート

猫は視覚より嗅覚で相手を判断します。

💡 匂いを通じて「この子、いるんだな」と知ることで、無理なく意識し合えるようになります。

✔ やること
  • お互いの毛布やタオルを交換して置いてみる
  • ドア越しに存在を感じさせる
STEP
ドア越しの対面 → ゆっくり顔合わせへ

数日~1週間経って、
新入り猫も落ち着いてきたら、ドア越しでの対面や柵越しの顔合わせを少しずつ始めましょう。

✔ ポイント
  • 「シャーッ」や威嚇は普通の反応なので、焦らず◎
  • 両方におやつや遊びを使って“良いこと”と結びつける

📌 参考:Association of Shelter Veterinarians(ASV)の多頭飼育環境に関するガイドラインでは、段階的な導入がストレス軽減に効果的とされています(ASV, 2010)。

STEP
短時間の共同生活からスタート

お互いが落ち着いてきたら、短時間ずつ同じ部屋で過ごしてみましょう。

🕊 最初は10〜15分でもOK!
少しずつ、時間や距離を縮めていくのがポイントです。

✔ ポイント
  • 「シャーッ」や威嚇は普通の反応なので、焦らず◎
  • 両方におやつや遊びを使って“良いこと”と結びつける

【トラブルになりやすいケースと注意点】

🐶 犬と猫の組み合わせ

  • 犬が猫を追いかけたり、吠えたりしないよう注意。
  • 犬に「待つ・落ち着く」などのコマンドが入っていると安心です。

🐱 先住猫の嫉妬・ストレス

  • ごはんやトイレの場所を別々に保つこと
  • 先住猫の方を“優先”するように接することで、安心感が高まります

📌 猫同士の社会化は「1〜2ヶ月」ほどかかることもあります。
時間がかかっても、それぞれのペースを大切にしてくださいね。


🐾 まとめ|“ゆっくり”がいちばんの近道です

新入り猫と先住ペットの関係は、一緒に暮らしながら少しずつ育つものです。

うまくいく日もあれば、うまくいかない日もあるかもしれません。
それでも、安心できる空間と信頼関係を育てていけば、
いつか「寄り添って寝ている姿」にきっと出会えるはずです。


※この記事は獣医師の視点から一般的なアドバイスをまとめたものです。
それぞれの子の性格や体調によって対応は異なりますので、
気になる点があればかかりつけの動物病院にご相談くださいね。

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