猫も予防が必要?ノミ・マダニ対策はおうちの子にも大切な理由

こんにちは、Tina Blogへようこそ。
今日は、「うちの子は完全室内飼いだから大丈夫」と思われがちな
ノミ・マダニの予防について、獣医の視点からやさしくお伝えします。

うちのラグドールのティナも、基本はおうちの中だけ。
でも、室内飼いの猫ちゃんでも予防が大切なんです。


ノミ・マダニってどんな虫?

🐞 ノミ

  • 体長は1〜3mmほどでジャンプ力が高く、宿主の血を吸います。
  • 猫に刺さると、かゆみや皮膚炎の原因になります。
  • アレルギー反応を起こすこともあります(ノミアレルギー性皮膚炎)。

🕷 マダニ

  • 草むらや公園などに生息。
  • 吸血によってウイルスや細菌を媒介するリスクがあります。
  • 猫には比較的少ないものの、人にもうつる病気(人獣共通感染症)にも注意。

室内飼いでもうつるの?

はい、うつります。
特に春〜秋にかけては要注意です。

✅ 感染経路の一例

  • 飼い主の靴や服に付着して持ち込まれる
  • ベランダや玄関先でちょっと外に出たとき
  • 他の動物との接触(同居の犬など)
  • 動物病院やペットホテルなど

つまり、完全な室内飼いでもリスクゼロとは言いきれないのが現実です。


放っておくとどうなるの?

放置してしまうと、以下のような症状が見られることがあります。

  • 激しいかゆみ・脱毛・皮膚炎
  • ノミアレルギーによる慢性皮膚疾患
  • 貧血(特に子猫や高齢猫)
  • マダニによる「バベシア症」などの感染症(※犬に多いが猫でも稀に)

特にノミは一度繁殖すると駆除が大変で、部屋の中全体に広がることも。


獣医がすすめる予防法

✅ 一番おすすめなのは「スポットタイプ」の予防薬

  • 月1回、首の後ろに滴下するタイプ(例:フロントライン、レボリューションなど)
  • ノミ・マダニだけでなく、フィラリアや内部寄生虫にも効くものも

✅ 予防の目安期間

  • 地域によりますが、春〜秋(3〜11月)を中心に月1回の投与が推奨されます。
  • 暖かい地域や室内が常に暖房されている環境では通年投与が望ましい場合も。

📚 参考:日本小動物獣医師会の推奨資料、CAPC(Companion Animal Parasite Council)ガイドライン など


ティナも使ってます🐾

ティナも、体重や月齢にあわせてスポットタイプの予防薬を定期的に使用しています。
見た目は元気でも、虫に刺されたあとの皮膚が赤くなっていたこともあり、今ではしっかり予防しています。

ティナは甘えん坊なので、首の後ろにポトンと垂らすとちょっと不思議そうな顔をするけど、
そのあとはご褒美おやつで気分転換してもらっています🍬


まとめ|室内猫にも予防は「思いやり」

ノミ・マダニの予防は、外に出る猫だけのものじゃありません。

  • 完全室内飼いでもリスクはある
  • 虫による健康被害は予想以上に大きい
  • 月1回の予防で、大切な命を守れる

猫ちゃんは言葉で不調を伝えられません。
だからこそ、「何もない日常を守る」予防ケアを一緒に大切にしていけたらと思います。


※この記事は情報提供を目的としており、治療や診断の代わりにはなりません。使用するお薬は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

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