こんにちは、Tina Blogへようこそ。
あなたの猫ちゃんは、すり寄ってきて体を「スリスリ」してきませんか?
このしぐさ、かわいいだけじゃなくて、実はいろんな意味が隠されているんです。
今回は、猫の「スリスリ行動」に込められた7つの意味を、獣医師の視点でわかりやすく解説していきます。
猫の「スリスリ」は立派なコミュニケーション
猫は言葉を話せない代わりに、しぐさや行動で気持ちを伝えています。
その中でも「スリスリ」は、人間や物に体をこすりつける行動で、猫にとってとても大切なコミュニケーション手段。
📌【参考文献】Bradshaw J. (2013). Cat Sense: How the New Feline Science Can Make You a Better Friend to Your Pet.
1. 自分のニオイをつけて安心している
猫の顔や体には「フェロモン」を分泌する腺があり、
特に頬・口元・あご・しっぽの付け根などからは「安心フェロモン」が出ています。
お気に入りの人や物にスリスリすることで、
「ここは私の安心できる場所だよ」とマーキングしているのです。
2. 仲間だと認識しているサイン
スリスリは、「あなたは自分の仲間だよ」と伝える行動。
猫同士でも、仲良し同士はお互いに体をこすりつけ合います。
つまり、人間にスリスリするのは、飼い主を家族と認識している証拠でもあります◎
3. ごはんをおねだりしている
「ごはんの時間に近づくとスリスリしてくる…」ということはありませんか?
これは、自分の気持ちをかわいく伝えていると考えられています。
📌研究によると、猫は“人間の反応”をしっかり観察していて、
「この行動をすればごはんがもらえる」と学習していることがわかっています。
→【参考文献】Vitale Shreve K. et al., Behavioural Processes, 2019.
4. 外から帰ってきたときの「再マーキング」
外出から帰宅したときに猫がスリスリしてくるのは、
「知らないニオイを上書きする」ためとも言われています。
「自分のニオイをもう一度つけて安心したい」=テリトリーの再確認なんですね。
5. 構ってほしい&甘えたい気分
猫は、信頼している相手に対して甘えたいときにもスリスリします。
特に顔を近づけてきてスリスリする場合は、
「もっと撫でてほしい」「そばにいてほしい」というサインかもしれません。
6. 体調が悪い時の“かまってサイン”のことも
まれにですが、「いつも以上にスリスリしてくる」「落ち着かない様子でこすりつけてくる」
そんなときは、体調の異変や不安の表れの可能性も。
- 発情期のメス猫
- ストレスがたまっている猫
- 内部疾患の初期症状(例:甲状腺疾患)
などが考えられるため、いつもと違うと感じたら動物病院で相談を。
7. ただ通り道にいるだけ(!?)
最後にちょっと意外なパターンですが、
たまたま人の足元にいてスリスリしているように見えるだけというケースも(笑)
猫にとっては、「人の脚=通り道の一部」だったりもするんです。
スリスリ行動をもっと理解すると猫との距離が縮まる
猫のスリスリには、安心・甘え・挨拶・お願い・マーキング…
たくさんの気持ちが込められています。
ティナも、朝起きたとき、帰宅したとき、ちょっと寂しいときなどにスリスリしてきます。
そんなときは「今、甘えたいんだな」と思って、
少しの時間でも撫でたり、声をかけたりしてあげるようにしています。
まとめ|猫の「スリスリ」は“愛情表現”のひとつ
スリスリする猫の姿はとてもかわいらしいものですが、
それは猫なりの「好き」「安心」「大丈夫」のサイン。
猫との距離をもっと縮めたいときは、
「どうして今スリスリしてきたのかな?」と気持ちを想像してみることから始めてみましょう◎
※本記事は一般的な行動学の知見をもとに構成されています。行動の背景には体調や環境要因も関係するため、気になる場合は獣医師に相談してください。
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